違う。
あなたに魅力がないだなんて。
誰もそんな事は思わない。

美しく、気高く、綺麗なあなたには特別な気品がある。
男なら誰もがそんなあなたに憧れているだろう。

俺みたいなヤツでさえ。


『………あなたは…綺麗です。
男を……狂わせる。

今も………』

俺は彼女の髪にそっと触れてみた。

サラッと指の間をすり抜ける。紡ぎたての絹のようだ。


そのまま顔を上げて自分からそっとその桃色の唇に口づける。

柔らかくしっとりと絡み付く……。
俺の内面から何かを引き出していく、その感触。


『……抱いて…藤崎』

もう……限界だ。

ガバッと彼女と上下の身体の位置を逆にすると俺は……そのまま彼女の柔らかく白い肌にそっと唇を這わせた。