「…それと。
眼鏡。外して今日からコンタクトにしてもらうから」
「え」
「そんで、他のヤツの仕事は引き受けない事。
……分かった?
人にへーこらするんじゃないわよ」
「……はあ。」
はあ、って…。
分かってるの?
私に釣り合う男にならなくてはならないのよ。
私は顔を上げて藤崎の顔を正面からじっと見た。
…うん。
イケる。
磨き甲斐のあるやつだわ。
「あの、沢森さん?」
「千歳って呼べって!
ね?…勇気」
ボボッと彼が赤くなる。
………可愛い。
「…ね、………もう一回……」
彼の耳にそっと口づける。
「!!!…ま、まだ…?
あの、…もう、俺…」
「ダメよ。もう一回」
そのまま彼の首筋に舌を這わせる。
「……う…、そ、…そんな…」
……そのまま、私達はまた、再び甘い時間に墜ちていった。