「……冗談でなんか…ないわ。
私はね、……欲しいものには容赦しないの。

あんたを……このまま逃がしたりはしない。

私のものに、……する」


「……なっ…!おっ、俺は……
遊びで女性と付き合ったりはしません!
あなたの気紛れの道具になったりはしません」


彼は怒りの込もった声でそう告げる。

「……あんたは…私にもう、興味が…ないの?」

「…は」

「私を抱いたという事は、私を嫌いな訳じゃないわよね?
……それとも、…女なら誰でもいいの?」

「……!だ、誰でもいい訳ないじゃないですか!
好きな人しか抱けませんよ!
俺は!」

「は」

「あ…」


「「………」」


私が………好きなの…?