『彼はベッドの中では主導権を完全に握りたいの! こうしろ、ああしろ、と言われたら素直に言う通りにした方がいいわ。 例えそれが身を切られるほどに恥ずかしい行為でもね! そうじゃないと、途端に萎えてしまうから!』 「千歳!!」 シーンとなった会場で、靖夫が私に向かって駆けてくる足音が響く。 殴られるのかしら。 …いいわ。 そうしたければそうしなさいよ。 明日からあんたは会社にはいられなくなるから。