朝。 今日は土曜日。 ゆっくり布団で微睡む事が出来る。 昨夜のお酒が身体の動きをどんよりと制している。 私は一度覚めかけた目を再び閉じた。 ――靖夫…。 本当に彼が好きだった。 あなたとの未来を本気で夢見て夢中で恋してきたのに。 ………やめよう。 もう、終わったのよ。 今頃彼は新婚初夜から初めて朝を迎え、その腕に愛しい花嫁を抱き締めている事だろう。