「またお前は…」
「えっ!?何!?」
「また言ってるよ」
と陸斗は自分の唇に人指し指をあて私に伝える
えっ…
嘘だ…
「うっそだぁ~っっ!!」
私が大声でバカにしたように言うと
「結衣!?まだ用意してないの!?早く用意しなさい!!」
うわっ!!
入ってきた…
はい…と私が小さく答えるとお母さんは聞こえなかったかのように陸斗に話しかけた
「あら陸斗くん!いつも迷惑かけちゃってごめんなさいね」
はっ……?
私がいつ陸斗に迷惑かけたのよ!!
「いえ、楽しいですし」
「あらまあ、陸斗くんは小さい時から優しいわね」
「いえそんな…」
「ああっ!!もう私抜きで会話しないでくれる?」
「何言ってるの!?自分が用意しないのがいけないんでしょう?」
その通りです…
「すいません…」
「分かったら早く用意しなさい!!」
「はい…」
「じゃあ陸斗くんこんなバカな結衣だけどよろしくね」
「はい!」
“はい!”じゃないし…
まったく…