「ゆ……っ!…い!ゆい…!」
私の名前…
「私の名前を知ってるの?」
何も言わない…
嫌いになっちゃったかな?
でも私には知ってるって言ってくれそうな気がして嬉しかった
あれ?
だんだん空に引き込まれていく体
空を飛んでる…?
仲良く手を繋いで歩いている3人がどんどん小さくなっていく
雲にぶつかりそうになり反射的に避けたけれどぶつかってしまった
ポン…―――
私が雲の中を入ると変な音がした
雲を舐めてみると
「甘い!!」
綿菓子のようだった
出るときも
ポン…―――
おかしな音は鳴った
それが楽しくて繰り返していたらいきなり視界が変わった
ここ…どこ?
「結衣!」