目が覚めると、もう昼の2時を回っていた。
隣に奈々の姿はなかった。


「奈々・・・?」
名前を呼んでみても返事はない。
それもそのはずだ。
もう玄関には奈々の靴はなかったのだから。




あいつ・・・帰ったんだな・・・。




俺はまだぼーっとしている頭をすっきりさせるためにシャワーを浴びた。
すると、あることを思い出した。






「あれは・・・夢だったっけ・・・?」




それは昨日の夜のことだった。