もちろん問題を解けるはずもなく、さっさと俺は席に戻った。

「まったく・・・ちゃんと話を聞くんだぞ。加藤!!」
先生の怒鳴り声も、今の俺の耳には入らない。


俺はずっと時計とケータイを見ていた。
30分過ぎても・・・まだメールは来ない。


もうすぐ授業終わっちまうじゃん・・・・。




俺のいらいらは募るばかりだった。
何度もケータイを開いては閉じる、その動作を何度繰り返しただろうか。





結局1通もメールが来ないままこの授業は終了した。





なんだよあいつ・・・