俺は寒いからマフラーをして、ヘッドフォンをつけて音楽を聞きながら駅まで歩いていた。すると後ろから


「ねぇねぇ、君カッコいいね」


女子高生に声をかけられた。


「はぁ・・・よく言われます」


仏頂面で答えた。


「ますますカッコいいね!名前 何て言うの?」


「成城蓮です」


「あたしはアキ!」


「聞いてませんけどね。」


「だよね・・・」


「しかもそっちは名字ないんすね」


「あ!本当だ!ごめんね〜でも秘密!」


「なんでだよ・・・」


「名字がぁー、大っっっ嫌いだから!」


そー言うと そいつは泣きはじめた。


初めて、人間の泣いてる姿が綺麗だと思った。