神殿の屋根の高さと直結するような天井の高い大聖堂


マリア達は荷物を預け、礼拝にきていた


騎士達の冥福とたどり着けた事への祈り


それぞれ胸の辺りで手を握り合わせ静かに祈っていた


「…では姫様、戴冠式の打ち合わせとしましょう」


魔導師が祈りを解き、マリアと向き合う


「…そうですね。行きましょう」


マリアの言葉にターナともう1人の魔導師が頷く


「俺は神殿に結界を張って巡回する」


「まさか、神殿全体に結界を張ると…?」


魔導師が目を見張って口にする


神殿の敷地は長方形、60平方キロメートルはある


高位の魔導師さえ1人では100平方メートルしか無理だろう


「全体に張らなければ結界の意味がないだろう。何かあれば念話してくれ」


相変わらず規格外のライに開いた口が塞がらない魔導師だったが、事の凄さが分からないマリアは打ち合わせを、と急かせる


「あ…は、はっ」


マリア達4人は別室へ、ライは神殿内の巡回と結界を張る為大聖堂を出た