どのくらいそうしていただろうか、彼が唇を離す頃には私は彼の胸に寄り掛かるほどぐったりしていた。 「はぁ....はぁ....。」 「ふふっ、可愛らしいですよ。お嬢様。」 息切れする程余裕のない私とは対照的に余裕の笑みを浮かべながら私をからかう榊原。 だが、残念な事にそれに対抗できる程、今の私に元気はない。