耳元で囁かれた途端、勢いよく起きた私にまた彼は意地悪をしてきた。






「フフッ、今から飛び起きても、もう遅いですよ?」



「えっ、ちょっ、さかきばっ....んん?!」




寝起きの私にいきなりキスをしてきた、私の執事、榊原拓斗は一度唇を離すとニヤリと笑った。






「そんな格好を見てしまっては抑えることなど出来ません。」





僕も一応男ですので、と言い徐々に目線を下に下げていった。




私はなんのことだろうと思い彼、榊原さんの目線の先を目で追った。




「....っ!!!!!」



やっと彼の言ったことが分かると私は急いでそれを隠した。




「まさかお嬢様がそんな破廉恥な格好をされてるとは...。」



「ちがっ...!こ、これは!!」




榊原さんが言った“破廉恥な格好”とは私の姿、もとい格好を指していた。






「それとも誘っていると思ってもよろしいのでしょうか?可愛いピンク色の下着を着たお嬢様?」



「....っ!!!!!!」