鏡の中で、久遠が手にしているのは――


小さい小さい子供の頭蓋骨。



そして気になったのは――



「久遠、クラウン王子を"とって"!!!」


「は!!?」



「手足のふさふさがない、

それは――クマじゃない!!!」



そう、クラウン王子は異様に小さくて。


小さすぎる。


足が見えない。


だからそれは――



あたしは鏡をクラウン王子に向けた。


光が王子を照らすのと、

久遠がクラウン王子の外側を剥がすのとがほぼ同時で。




そこに現われたものこそが――



旭くん、だった。