月曜日は本当にかったるい。



午前中の授業は適当に聞き流しているうちにいつの間にか終わっていた。



「亜衣ー!お昼食べようー!!」



親友の穂香(ほのか)がお弁当を持ってあたしの机にやってきた。






あたしたちはいつもの指定席になっているベランダにお弁当を広げた。




2年に上がったばかりの教室には既にグループができていて、どこにも属さないあたしたちは教室のなかにいるのは少し息苦しい。



「んーっ、今日も天気いいね!」



解放感から大きく伸びをしたあたしに、


「亜衣、午前中死んでたもんね!」



クスクスと笑う穂香は女のあたしから見ても本当に可愛いと思う。






ふと左を見ると隣のクラスのベランダが見える。




そして数人の男子達が同じくお昼を食べようとしていた。




仲良くお昼を食べ終えたところで穂香はトイレに行くと言って席を立った。





あたしはポケットから出したケータイの画面を見てため息をつく。




メール15件

着信20件





それは全て龍二からのもの。




あの日の夜にいきなり別れ話をしたんだから無理はないか。



内容もろくに見ずにケータイを閉じると感じた気配に顔をあげてみた。




「よっ!」