「1組だよ!千葉君と隣のクラス!」



「えっ??」



ほらね、その反応。


「あたし目立たないし。別に気にしなくっていいよ」



「あ、いや....。ってか俺のことしってんだ??」




気まずそうに話を反らした千葉くん。



「まぁ、有名だし?」


いろんな意味でね。



「えぇ~~??!!」



わざとらしくそう言った千葉くん。

本当は自分だって気づいてるんでしょ??





「まぁいいや、じゃあ月曜日借りにいくねー」



目の端で龍二がもどってくるのを確認したあたしは小声でそう言うと空っぽになったドリンクバーのグラスを持って立ち上がった。









それからしばらくしてあたしの終電が無くなるので駅まで送ってもらって帰宅した。





それが竜二と会った最後の日になったんだけどね。