それからは夕方のドラマの再放送を見たりして時間をすごした。
ちょっと昔の恋愛ドラマではラブシーンなんかがあって構えたりもしたけど指一本触れてこない龍二に、やっぱこいつヘタレだと、一気に自分の中の何かがすぅっと消えていく感覚がした。
それから近くのファミレスに向かうと既に何人かの男の子達が先に待っていた様子。
「おー、龍二ぃ!遅かったじゃん、なぁにしてたんだよー??」
「べ、っつになんもしてねーよ!」
アルバムとドラマ見てただけだもんね。
「彼女、こんばんわ~って亜衣ちゃんじゃーん!」
「???」
「なに?博也しってんの?亜衣に手だすなよー?」
「はいはい、わかってるってー!」
博也とよばれたこの人。たしかに何処かで見たことあるような??
それから何人かがやってきて、2テーブルにあたしを含め3人と4人。
計7人が集まった。
共学のくせに女子クラスなあたしは同じ高校の男子とはほとんど関わりがない。
実はあの場にいたほとんどが同じ高校だと聞かされたのは頼んだ料理が届くころだった。