血まみれで横たわっているあなたはとても苦しそうで、つらそうだった……
だから私は、少しでも励まし、元気づけようと声をかけた───
「私…のこと…ッ──分かるっ?」
そう聞くと、あなたは
────こくり────
と、小さく頷いてくれた。
「あのね、…ッ…もうっ…大丈夫だよ?
もうすぐ、救急車が…ッ、来て、助けて──くれるからねっ…?」
元気づけたいのに、涙が次から次へと溢れてきてしまう。
私が泣いてどうすんの?
心配かけたくないのに…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…