パチリ、と目を覚ますと白い天井が目に映る


カーテンからは白い光が差し込み、部屋を明るく照らす



「朝、か…」



と呟きながら、あたしはベッドから立ち上がった



今日久しぶりの夢を見た



それは悲しいけれども、良い出来事だ



あれは確か、あたしが“蝶凛”という族の総長をしていた時の出来事だ



そう、あたしは族から抜けたのだ







そこまで考えてフと時計を見る


7:30を指している時計を見て、これなら間に合うと頭の隅で考え、部屋についているドアを開けた