暫くするとキーンコーンカーンコーン、とチャイムの音が響く
昼休み終了のよれいの音だ
その音に翔が反応し、屋上の校舎へと続くドアの上にかかった時計を見てから、小さくため息を吐くように肩を下ろした
そして一言二言言ってその場から立ち去り、こっちを向く
その足は校舎へと続くドアへと向いているものの、顔だけこちらを向いている
そしてニッコリと意味深に笑ってからそのドアの中へと消えて行った
たぶん翔からすれば、煩くしてすみませんでした、とでも言いたかったのだろう
だけどそのほほ笑みはあたしたちを怖がらせただけだった