ここに積み重なっている奴らには後でのお楽しみとして、踏まないようにと窓の外へ飛び出す


「え、」

その時、右足で誰かを踏んでしまった

グニッとした感触と共に、足が少しだけおかしな方向へと曲がる


しまった

そう思った時には、足に痛みを感じていた




「く、そ」



それでも倒れるものかと手を壁に付け、体制を立て直す

狭い路地裏だからこそ壁に手をつけた


すぐに視線をさっきの人影へとうつすと、ちょうど遠くの方の角を曲がったところだった


あたしはすぐにそれを追いかける