「待て!」

窓から乗り出しその姿を見つける

すぐに窓の外へ出ようと思っても、積み重なっているやつらが邪魔だ

「あぁ、もう!」

だが、邪魔だ、なんて言ってられない


あの誰かはここに積み重なっている人の仲間かもしれないし、第一ここに積み重なっている人らはきっと朱莉を攫った奴だ

ここにたまたま居合わせただけかもしれないが、もし今のやつも朱莉をさらったやつのうちの一人だったとしたら、




あたしは一人も見逃してやるつもりはない