「耀太、朱莉を」

それだけ言って耀太に目配せする

さすがにこの状態では、あたりに注意しつつ、すぐに近づいてきてくれた


扉の向こうからは、爽たちのこちらを伺う気配しかしないから、後ろは違う

耀太が朱莉をお姫様抱っこで持ち上げたのを確認し、とりあえず、と割れた窓へと歩みを進める

そして、窓のすぐ横へ体をはりつけ、目から少し上だけで窓の外を確認する

すると