パタンと小さな、朱莉の為を思ってか静かに閉められた扉の音を残し、全員が出ていった


一度、軽く深呼吸をする

少し埃っぽいが、だいぶ落ち着けた

ウィッグを取り、近くにあった机の上に置いて、


「朱莉、」

呼びかけた

「皆に出てもらったよ

出てこれる?」