「誰、だよ」
グルグルと回る思考の中、信じたくない思いで溢れかえる
先程携帯のディスプレイに映し出されたのは朱莉だったはず
ドクドク嫌な音を立てる心臓は、何かが起こったのだと予測していた
いや、信じたくないだけで何が起こったのかはわかった
「この子、いただきまーす」
ゲラゲラと笑う向こう側
ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな
頭が怒りに支配される
この教室にいる彼らには、先程「誰だ?」とあたしが尋ねたときに何が起こったのかなんとなく察したようだった
彼らの顔は険しい
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