その白い紙をひっくり返す

紙というよりかは幾分分厚くツルツルとした手触りのそれは、本当は写真だ


「月…」

誰にも聞かれやしないと、その写真にポツリと呟いてみる





「友達、できたかもしれない」


少しの嬉しさを噛み締めながらもう一度呟いた


だけど、俺のすべてを知らないあの女


すべてを、

俺のことを知っていっても友達でいてくれるのだろうか?



うれしいけれど、小さな不安はいつまでも胸の中に残ったままだった