フッと鼻で笑いながら1歩、足を出す


ここにいる用もない

帰ろう


そう思って歩き出した


だけどその時、静かなここにカサリ、と

小さな小さな、聞き逃してしまいそうな音が響く


サッと目だけで下を見てみれば、1枚の紙が落ちていた