「知ってる?

今日ってね、月クンに仕返し考えてる人達が5人前後来るんだって」


先ほどと声色を変えずに何でもなかったかのように言ってみる。

すると月クンはピクリと動き、こちらを燻しげな瞳で見つめてきた


「もーすぐ来るよ」

携帯で時間を確認てから、月クンの方を見る。

深く被ったフードがあるので、ありえないが、目があった気がしたので、ニコリと笑ってみる

だが、月クンの表情はいっこうにゆるくはならない

まぁ、目があっていたとしても、今の距離感のままだと笑い返してはくれないだろうし、結果は同じだ