「翔の運転が…?」


何?と言うふうに尋ねてみると蓮妬は翔の視線を気にしながらも話しだした



「前乗せてもらったら死にかけた」



その時のことを思い出したのか、更にゲンナリとした表情を見せた蓮妬



それを見た翔が


「そんな筈はないのですが…」


と笑って答えた



だが、その後ろにはブラックオーラがムンムンと漂っている


それを見た蓮妬は顔を少し青くさせてから、首をブンブンと横に振って



「っていうのは冗談で、男の後ろに男が乗るのはアレだろ?


ちょっとキモいかなって…」



と誤魔化していた



そんな会話を聞きながら、あたしはありがたく爽のバイクの後ろに乗った