「どうせ、バカ伊崎のついでに作ったんでしょーう?」

「ちげっ!…」

「茉莉ちゃん、照れちゃって可愛いー!」

「うっせぇ!」

顔真っ赤にしちゃって伊崎には本当に勿体無い。

「あー!!先輩が俺の分まで食ったー!!」

「どんだけ食い意地…」

松橋は呆れながら溜め息を吐いた。

「ほら、俺の分あげるから泣かないの」

シノの口には、いっぱい詰め込まれた柏餅。
煙草に火を点ける松橋は何処か嬉しそう。

たまには、こんな日もいいよね。



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