珍しく買い物について行くと言い出した伊崎を怪訝に思いながらも荷物持ちが出来たと心の隅で呟いた。

どさくさ紛れにビールをカゴにいれていく。

「おい、節約だって言ってんだろ。未成年は飲むな」

「あ?何を今更」

カゴにいれられたビールを直ぐ様に元にあった陳列に戻す。

伊崎の無言の睨みに睨み返してやった。

「ビールなんて無くたって困んねぇだろ」

そんなに欲しいなら、てめぇの金で買えと言えば黙り込みやがった。