「おい、起きたか?」

「あ?…おぅ…」

声が掠れて上手く出せない。
起き上がり、水を飲む。

ふ、とテーブルの上に視線を移すと、あの雑誌が置かれていた。

「これ、買ったのか?」

「あ?」

遠くから見てもわかる何故かボロボロだ。

「何で、こんなにボロボロなんだ?」

溜め息を溢す伊崎に怪訝な顔で見遣る。

「お前が、したんだろ」

「はぁ?」

意味がわからねぇ。
さっき知ったばかりなのに、どうやってボロボロにすんだよ。