「邪魔すんなよ!」

黒崎さんの怒声に振り返ると燐高の人が黒崎さんの腕を掴んでいた。

「忍くんじゃないっすかぁ。
それ、クロさんの鞄っすよね?」

野良の指の指す方向に黒崎さんに持たされた鞄と携帯だ。
「あっしが持つんで」と野良に渡した。

しかし向こうは向こうで黒崎さんは揉めている。

「あれは大丈夫っすよ。
いつもの事なんで」

何か…先輩達とあんまり変わらない。

「さてさて、騒ぎが大きくなると面倒だ。行くか」