相手も女だから油断をしていたんだと思う。

何て楽しそうに暴れてるんだろう。

「あ」

黒崎さんが蹴り飛ばした場所に嫌がらせをしていた男がいた。しかも巻き添えをくらって黒崎さんの足が嫌がらせをしていた男の腹にはいっていた。

「あ、間違えた」

絶対にワザとだ。
だって口元笑ってる。
「別に」とか気にしてないのを装ってたけど相当、頭にキテんじゃん。

嫌がらせをしていた男は蹲って動かない。

手加減してやれよと忍は少し同情した。