「おーい、君って燐高の娘だよね?」

影が出来たと思えば俺たちの真正面に立っている5人の男達がニヤニヤと笑っている。

「さぁ?高校行ってないから」

俺は、どう動こうか思案している時、黒崎さんに「何もするな」と制された。

「とぼけてんじゃねぇぞ。
一昨日の事、忘れた訳じゃねぇだろうな」

「忘れたとかじゃなくて、覚えてない」

とぼけて言っているより俺と話してるトーンで言った。

「女がイキがってんじゃねぇぞ」

首をクイっと動かせば後ろにいた男達が動き出す。