燐高の人間が嫌がらせを受けていた事実にも驚きを隠せない。

何故なら忍海高に並ぶぐらいに燐高も荒くれ者の住処だ。
ただ燐高の場合は、まだ上品さが残っているらしい。

「驚いた?燐高の人間が嫌がらせ受けた事に」

俺の心を読んでいたのかと思うぐらいに一語一句、俺が思っていた事を口にされた。

丁度、バイト終わりで更衣室に向かう途中だったみたいで、話の流れで一緒に帰ることになった。

「何で、わかんの?ってか?
分かりやすいぐらいに顔に出てるよ」