「おい、俺の言ってることに信用出来ねぇのか」

腕を掴んで無理矢理、こちらに向かせる。

「…伊崎は嘘つきだから信用しない」

「はぁ?てめぇ、いい…」

罵声を浴びさせようと口を開こうとしたが、松橋が予想もしていなかった、ギュウと抱き締めてきた。

「…い…ざき」

どんどん緩まる腕。
規則正しい寝息が聞こえてくる。

「おい!寝てんじゃねぇぞ」