勢い良く帰ってきたかと思えば辛そうな顔をして抱きついてきやがった。

たしか実家に呼ばれたとか言ってた気がする。
ゲームに夢中で聞き流してた。

いつもの事だが行き場を無くなった気持ちをぶつけるから俺の体は無茶苦茶だ。

「シノ、ごめん…」

「腹減った」

「うん、学校休もうね」

「いや、行きしなに吉牛奢れ」

腰いてぇけど、このぐらい我慢してりゃいつか治る。

悲鳴をあげている腰を無理矢理起こしてシャツに手を伸ばした。