シノは何も言わずに抱きしめてくれた。

何分経ったかわからない。
ただ、シノが最近、夢中になっていたゲームが戦闘の音楽が流れている。

「俺のせいで戦えないままだね」

最初何を言っているのか、さっぱりだった篠原は可愛らしく首を傾げていた。

俺の視線の先がゲームに向いている事に気付き「ああ」と納得していた。

「落ち着いたか?」

「シノ…」