「そうか?」

「なんとなくな」

何となく気まずくなってしまった空気を誤魔化すように煙草を手にとる。

篠原は松橋の膝の上に乗っかって目を閉じた。

「お、おい!」

「お前には敵わねぇなぁ」

「はぁ!?」

唇の端をつり上げたかと思えば寝返りを打って仰向けになる。

話の意図が見えねぇし…。
このまま寝るんじゃないだろうなと篠原の顔を覗くと寝息が聞こえる。

まぢかよ…。