「無理すんな」

いつだって、シノは優しい。
俺は、そんなシノに甘えている。

「飲み物買ってくる。
ついでに昼飯も買ってくるよ」

パラソルの下で漫画を読み更けている忍に声を掛けてコンビニ向かった。

松橋は、二人を見送った視線を篠原の方へと視線を移した。

「一緒に行かねぇのか?」

「何で?」

「ウザい程に一緒にいるじゃねぇか」

松橋を見遣ると口の端を歪まして吸い込んだ煙を吐き出す。

「そのままそっくり同じ事言ってやるよ」