「祥太さんは真剣に答えましたー!」

頬を膨らまして腰に手を当てて怒る振りをしている。

「何で、急に名前なんっすか?」

「あいつの考えてる事に、いちいち考えてたら馬鹿馬鹿しくなるぞ」

「そうっすね」

「どうせ、俺や忍に嫉妬してんじゃないのー?」

出来上がった髪型に祥太は篠原を正面で覗いてから抱き締めていた。

「ガキじゃあるまいし」

「いや、ガキでしょう」

忍にガキって言われたら終わりな気がする。