日付が変わる頃に足も覚束無いぐらいに帰ってきた。

「呑んできたのか?」

「伊崎ー!」

ソファーに座っていた伊崎に飛び付くように抱きついた。
松橋には滅多に無い行動に唖然となる。

しかし煙草とドキツい酒の匂いに相当、飲んできたのがわかり。

「あー!この雑誌に私載ってんだ、見たか?」

足の間に座り直す松橋は俺が、こっそり買った雑誌を取り出した。

隠していたつもりでいたが、すぐに見つかった。