シノに何処か寄るかの一言に、ぶらぶらと外見が良さそうな店があったので呼び止めて中に入った。

「「あ」」

数時間前まで顔を合わしていた男がカウンターで一人、呑んでいた。

「よーぅ!」

飄々とした顔で俺達に気付いて手をあげている。

「一人か?」

周りを見渡しながら草太の隣に座った。

「さっきまで阿倍の慰め会して解散したとこだな」

「本当に仲が良いよね」