「ネコ、阿倍連れて帰ってやんなぁ~」

「わかりやした」

ネコと呼ばれていた野良は阿部を無理矢理引っ張って帰っていく。他の連中も後ろからゾロゾロと着いていく。

「お前も帰れよ」

もう食べ終わってしまったのか容器は空になっている。

「いやいや、帰りますよ。
この子の名前聞いてからね」

誰の?と草太の視線を辿ってみる。

「へ?俺っすか?」