「ついでに言ってやりなよ。
茉莉ちゃんの彼氏カッコいい伊崎くんでーす☆って」

また何の遊びを始めたんだとゴミを見るような視線を送ってしまう。

何かを理解したように舌打ちをした後に草太達を睨み付けた。

「…てめぇら、またからかいに来たのか」

全く状況が読めない伊崎は眉間に皺が濃くなる。

「こっちは本気なんだけどねぇ~。まぁ、諦めなぁ~」

阿倍の方を振り向くと固まったままでいた。
頭も働いていないはずだから今、言っても無駄だな。