「シノもカッコいいよー!
実物の方が、もっとカッコいいけどねー」

「何だ、それ?」

自分が雑誌に載っている事に、すっかり忘れていた篠原。

興味無いことに関して忘れる速さ半端ないな。

あの撮影が終わってから大地という男に何か言われていたが、篠原の様子は、これと言って変わる事はなかった。

知り合いなのか?って聞いたら「俺は知らねぇな」って言うし祥太に言ったのだろうか。

珍しく、篠原から今の事は話すなって命令されてしまった。