近づくのを躊躇っていると、眉間にしわを寄せ、チッと舌打ちされる。


だってね…隣の美女が睨んでるんだよ?

「だ~れ?この娘~。」


悟さんに腕を絡め、豊満な胸を押し付けている。

でかっ! う、うらやましい…。

「うっせー。お前どっか行け…邪魔。菜緒、こっちこい。」


あいつは美女を振り払い、私の方に体を向ける。

「なっ、なにするのよ!。なんで私が! 」


「はいはい、怒らせる前に向こう行こうね?」


将人が有無をいわせず美女を引きずって行く。

「嫌よ!あの娘なんなのよ!」


はぁ、なんか懐かしい…。

渋々、あいつの横の席に近づくとぐいっと引き寄せられ、あいつの膝の上に座らされた。


「なんでっ!? そんな娘より私の方が…」

「煩い。…って言うかお前誰?」


酷い…悪魔だね…。