私以外は、全員この婚約を喜んでいる。


ロマンチックなサプライズのように発表して、私が断れない状況に追い込んだコイツ…。


何がしたいの…、どうして私……。


周りでお祝いの言葉をかけられ、笑顔で答える悟君の横でしっかり身についてしまった笑顔を張り付ける私。


腰に回された手は鎖のように絡まり、離れない。