ドン……




「……あ、すみません。」




死角の右目に恐らく人が居たんだろう。


いつも気をつけていたのに……迂闊だった。




「こちらこそ………ひっ…」




――こうして恐がられるのも慣れた。


もう誰にも期待なんかしない。




なのに、




「捕まえた。」